
一度は保育の仕事を離れたものの、また「せんせい」として神戸で保育の現場に戻ってこられた「せんせい」3人に集まっていただきました。結婚や転職など、離職の理由はさまざま。でも復帰には共通する思いがありました。
のぞみせんせい
(せんせいになって7年目)
神戸ゆたか園
ありさせんせい
(せんせいになって14年目)
神楽こども園
ともこせんせい
(せんせいになって9年目)
神戸夢遊喜分園

ありさ
せんせい
私は結婚をきっかけに前の園を退職し、長野県から神戸へ引っ越してきました。休職期間は4ヶ月くらいですね。引っ越しや転居手続きで最初はバタバタしていたのですが、ちょっと落ち着いてみると、「あれ?私、仕事してなくていいのかな」って喪失感のようなものが出てきました。それまで12年間、ずっと保育士として子どもたちと接してきましたから、誰とも話さない日々が普通につらかったんです。
わかります!私も結婚で引っ越して、1年くらい歯科医院で受付や助手の仕事をしていました。時間が経つにつれ、人と関わることが恋しくなり、医院でもお子さんがやって来ると癒された気分になっていました。「あー、私はやっぱり子どもと関わるのが好きなんだな」って、改めて実感するようになりました。ブランクが長くなると、どんどん戻りづらくなるのではと思い、「今しかない」という気持ちで、1年で復帰を決めました。
のぞみ
せんせい
ともこ
せんせい
私も別の仕事をしていたのですが、ブランクの期間はなんと8年です。そちらの仕事にも、新しい学びがあり楽しかったのですが、続けているうちになんだか毎日が単調に思えてきまして。ちょうどその時期に、幼稚園免許の更新通知が届いたのと、甥が生まれたことがきっかけで、「もう一度、子どもたちに関わる仕事をやってみようかな」と思ったんです。

ありさ
せんせい
神戸市保育士・保育所支援センターを利用して、今の園に就職したのですが、正直、新しい園で人間関係を築くことに最初は緊張しました。でも働いているうちに、他のせんせい方と話すことが楽しくなってきて、「やっぱり私にはこの生活が合っているな」と思うようになりました。大変なこともありますが、今は充実感があります。
私も同じです。1年離れたことで、保育の楽しさを再確認できた気がします。毎日が喜怒哀楽にあふれています。子どもたちの成長を、保護者の方たちと分かち合えたり、季節の行事を考える中で、保育の現場に戻ってきた実感が湧いてきました。大変さもありますが、好きだから頑張れている感じです。
のぞみ
せんせい
ともこ
せんせい
私は8年ぶりの園だったので、今の保育のスタイルについていけるか不安でした。しかし、戻ってみると以前とは違い、福利厚生面が充実し、残業の考え方も改善されていて驚きました。神戸市の支援も充実していて、働きやすくなっていることを実感しました。それに、子どもに教えられることの方が多く、毎日が発見の連続です。こんなに長いブランクがあっても、学び直しながらでも、やれる仕事なのだなと思いました。

ありさ
せんせい
私は就職準備金貸付を利用して電動自転車を購入しました。坂の多い神戸ですが、ラクに通勤できるようになり助かっています。子どもの保育料の貸付も魅力的ですよね。
私は支援センターでの相談が有難かったです。とにかく担当の方が親身に話を聞いてくださったので、何の不安なく、安心して復帰できました。
のぞみ
せんせい
ともこ
せんせい
私は家賃補助を利用しています。そのおかげで生活にゆとりができました。プライベートでもリフレッシュできるし、それが保育のアイデアにつながることもあるんです。

ありさ
せんせい
保育士資格も幼稚園教諭免許も、せっかく取得した国家資格。それを活かせるなら活かした方がいいと思います。子どもたちと一緒に働く毎日はやっぱりやりがいがあります。もういちど新しい自分に出会えるチャンスだと思います。
復帰してみると、保育の魅力にあらためて気づくことができます。神戸市にはさまざまなサポート体制が整っているので、安心して復帰できるのではないでしょうか。
のぞみ
せんせい
ともこ
せんせい
子どもたちと過ごす毎日は発見の連続です。神戸は都会の便利さと、自然の豊かさが同居している街。働きやすさはもちろんですが、休みの日にショッピングしたり、食事をしたり、充実の時間。復帰の場所としておすすめです。
ブランクの長さも、復帰のきっかけも、三人三様。でも共通しているのは「やっぱり保育が好き」「子どもたちと過ごす時間が楽しい」という思いでした。「6つのいいね」の制度や復職相談窓口など、保育園・幼稚園・こども園で働く人への支援体制が整っている神戸市。自分らしい働き方を見つけ、もう一度「せんせい」としての毎日を楽しむには、いい街ではないでしょうか。